音旅

JAZZ とSAXの日々のつぶやき

町中華

町中華

わが町神戸には一貫楼という町中華の4番バッター的なお店がある。

その中の一つが移転するというので中学の同級生で行ってきた。43年お世話になった味、いろんなラーメンが街の中にあるがやはりしょうゆラーメンだ。美味しいとかまずいとかそんな事はもうどうでもよく、あの頃に戻れる味なのだ。味の基準もこの時期に食べたものが全ての基準になっている。

コロッケはおばあちゃんに市場で買ってもらった15円のコロッケ

たこ焼きは10円で4コ食べれるタコハチ🐙というたこ焼き

カレーは家のカレー

オニギリは山に登って休憩する時に食べたオニギリ

豚まんは一貫楼の豚まん


この辺りが僕の味の基準なので

当てにならない事この上ない


確かに大人になって美味しいと言われる料理もたくさん食べたのだが

食べた後に感動がないのである


小さい時に食べた後の感動がないのである。

だから

あまり旨い!とならないのかも知れない


だから

未だに

下町ツアーと称して

串カツ

ホルモン

コロッケ

ミンチカツ

最後は居酒屋

彷徨いながらの食べ歩きをするのかも知れない


そんな中の町中華は

なくなっては困る存在なのである。

世の中はどんどん進んでいく

僕達との距離もどんどん離れていくが

もうこれは仕方ない


今のこの生活が全てで

変える事はできず

変えれないのである。


僕たちは取り残されて

取り残された僕たちは独自の進化をし

新たな楽しみを発見していくのかも知れない

先に進むだけが楽しいのではないと思う。

後退していくのもそれはそれで楽しい

ガラパゴスのおっさんである。

ガラケーならぬガラオッサンである。


町中華万歳

いつまでも存在して下さい