音旅

JAZZ とSAXの日々のつぶやき

離れる

見慣れた山

見慣れたどこにでもある様な町

見慣れた電線に遮られた空

美しくもない 木立


でも

一番ホッとする町です


いつも出会う人

いつも出会う鳥

いつも吠える犬

いつも見つめてくる猫


安心して大きな毛布に包まれて抱かれてしまう

そんな町です。


離れて


遠くから感じるのも良いのかも知れません


遠くの賑わいの都で

働いて暮らすのが夢でしたが

結局

目の前にある県道を北に行ったり南に下ったり

この県道から離れられないらしくいつもこの県道のそばで暮らしています。


何年かは 離れた時期もありますが

磁石に吸い寄せられる様に元の場所に戻ってきます。


離れることになりますが

また

戻ってくるのだと思うのです。


この景色

ありふれた景色が

一番好きなので


それが故郷なのかも知れません