音旅

JAZZ とSAXの日々のつぶやき

空間

音を隙間なく並べるのが

美しく 又 テクニック的に上位だと

永らく思い 

そのように吹きたいと練習していた時期が

長くありました。


練習すればするほど

自分の身体には馴染まない事がわかってきて

苦しんだ事もありました。


なんとか自分の身体に馴染んだ言葉でジャズをできないかと探って探って

練習していたら


ある人に出会い

君のはちゃんとしたジャズだし

自分の口で話していると

言われた時に 

あーと腰の力が抜けた時がありました。


それほど ジャズは僕の前に大きく立ち塞がり

超える事ができないのがジャズでした。


今は

色んな人に出会い

色んなジャズに出会い

落ち着いて接する事ができてます。


ジャズには様式美的なものがあります。

それにそぐわないとジャズではないと言われることが多いですが

血となり肉となるぐらいにジャズを身体に染み込ませた後の音は それは

紛れもなくジャズだと思うのです。


今 僕が出している音がジャズかといえば

恥ずかしくて言い切れないところがあります。

正直

わかりませんが

僕が死んだ後


あいつのサックスはいい音で

いいジャズをしてた。


と言われたら

あの世で笑えるかなあと

今 吹いております。